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三塩 佳晴 銅版画
「薔薇の変容・III・日蝕」*シート ●●
イメージサイズ:24×18cm
用紙サイズ : cm
技 法 :銅版・ビュラン・アクアチント
制作年 :2021年
ed.15(お送りするエディションはおまかせ願います。)
*作品シートのみの価格です。
(作品のお届けは展覧会終了後、一週間程度お時間をいただきます。)
イメージの永劫回帰 III
- 闇からの幻影 -
三塩 佳晴 Exhibition
2021年9月29日(水)~10月9日(土)
このたびの個展は木口木版画、銅版画(メゾチント、エングレービング、 エッチング、アクアチント)、立体作品を展示します。
ー闇からの幻影ー
木口木版画とメゾチント(銅版画)は、凸版と凹版の違いこそあれ、
二種に共通するのは、最初に版材を黒い世界へしつらえることから始まる。
それは真白な世界から生まれるイメージとは、
明らかに異なる暗闇というあらゆるものを隠した世界に
光を当てることでしか顕現しない希な絵画表現とも言えるだろう。
その暗く深い濃密な闇を施された版画と対峙していると意識は闇に呑み込まれ、
心は拡散する。やがて緩やかな時間の波と共に一点の光が現われ、
幻影がぼんやりと揺らぎ出す。それは無限の宇宙で星々が生まれるように、
版という闇の中で発生するものと、すでに存在するもの達が明滅をくり返し、
少しづつ光を求めているように感じる。
この限定された版という小宇宙の中で、闇からの幻影が魂を宿すことで
私の中の宇宙と呼応し始める刹那、生まれたての幻を逃さぬよう、
速く、鋭く、ためらわず、刻み描きたいと願う。
三塩 佳晴
三塩 佳晴 Yoshiharu Mishio
1956年 佐賀県佐賀市生まれ
1980年 東京造形大学造形学部絵画科版画専攻卒業
1982年 東京藝術大学大学院美術研究科版画専攻修士課程修了
1985年 第16回版画グランプリ展賞候補一席
1991年 ソウル国際版画ビエンナーレ(韓国)招待
1997年 創立110周年記念東京藝術大学所蔵名品展 卒業作品に見る近現代の美術(東京/京都)
1998年 文化庁芸術家在外研修員として1年間ウィーン国立芸術大学にて研修(オーストリア)
2000年 第63回イギリス木口木版画協会展 海外部門最優秀賞(イギリス)
2002年 第5回高知国際版画ビエンナーレ展 土佐和紙賞受賞(高知)
2006年 個展「版画とドローイング」シロタ画廊企画(東京銀座)
中華民国第12回版画・素描ビエンナーレ(台湾)
2011年 第2回「ドローイングとは何か」ギャラリー志門公募・優秀賞(東京銀座)
2014年 「木口木版画展」招待 デヴィッドソンギャラリー(シアトル USA)
2015年 個展 歩歩琳堂ギャラリー15周年記念展示企画(神戸)
2016年 個展「イメージの永劫回帰」 ワイアートギャラリー 企画(大阪)
2017年 個展「幻想の小部屋」 Gallery Zaroff企画
2018年 個展「三塩佳晴展」 画廊憩ひ企画(佐賀)
個展「イメージの永劫回帰Ⅱ -刻線の幻影- 三塩 佳晴Exhibition」ワイアートギャラリー 企画(大阪)