林 千絵 木口木版画
「灯籠」*シート
太宰治(1909年 - 1948年) 灯篭
太宰治の短編 終末の文章
−私たちのしあわせは、所詮こんな、お部屋の電球を変えることくらいのものなのだ、と こっそり自分に言い聞かせてみましたが、そんなにわびしい気も起こらず、かえってこのつつましい電燈をともした私たちの一家が、随分綺麗な走馬燈のような気がして来て、ああ、覗くなら覗け、私たち親子は、美しいのだ、と庭に鳴く虫にまでも知らせてあげたい静かなよろこびが、胸にこみあげて来たのでございます。
イメージサイズ:95×110mm
シートサイズ : 282×226mm
技法:木口木版、手彩色
ed.20(お送りするエディションはおまかせ願います。)
*作品シートのみの価格です。
*作品のお届けは展覧会 会期終了後一週間程度お時間をいただきます。
林 千絵の小さな文学館 展 出展作品
2024.10.5(土)〜10.16(水)
ワイアートギャラリー
11:00-19:00
(最終日は17:00迄)
日・月休廊
わたしの出会った古い友達のような文章
心のときめきを絵にしていきたい
私の作品は、小説や詩など文学に触発された作品が多数あります。
また、現実と夢の狭間に浮かぶ遠い記憶をたぐり寄せて作品にしています。
木口木版を中心に水彩画など2007年より制作発表。東京、神戸、大阪を
中心に個展、グループ展、美術館企画展などに多数参加しています。
林 千絵
林 千絵 略歴
1991 桑沢デザイン研究所 中退
2007 初個展
2009 日本版画協会展入選
2009 アリス百花幻想/スパンアートギャラリー(東京)
2010 少女幻想/渋谷Bunkamura Gallery
2011 高知国際版画トリエンナーレ入選
2011 銅版画の魔法展/ワイアートギャラリー
2011 個展/ポルトリブレ(東京)
2012 絵本とファインアートのあいだに/ギャラリー枝香庵
2012 個展「私の好きな日本文学」/啓祐堂ギャラリー
2013 個展/ギャラリー歩歩琳堂(神戸)
2013 装丁画展・麻布十番パレットギャラリー
2014 個展/ギャラリー歩歩琳堂(神戸)
2014 個展/柴田悦子画廊
2015 注目作家による「わたしのなかの宮沢賢治展」/仙台三越美術ギャラリー
2015 10,11月の2ヶ月間韓国のアーティスト・イン・レジデンスへ参加
2015 woo-yon-galleryにて発表
2015 わたしの中の村上春樹展/ギャラリー枝香庵
2016 魅せられた魂(三人展)/ワイアートギャラリー(大阪)
2016 個展 Fantasia&Nostalgia /ガレリア青猫
2016 谷川俊太郎展/ギャラリーゴトウ(東京)
2017/4 Art Revolution Taipei (台北)に参加
2017 林千絵 個展 / ワイアートギャラリー(大阪)
2019 藍峯舍発刊 「猫街」に17点の木口木版画による挿絵制作
2019 「猫街」出版記念 林 千絵 アートクロニクル展 個展 / ワイアートギャラリー(大阪)
2020 共鳴する刻[しるし]―木口木版画の現在地/CCGA現代グラフィックアートセンター(福島)
2022 林千絵コラムより 木口木版画の版画集 しおさい日記を出版 発刊:ワイアートギャラリー
2022 個展 遠くから聞こえる 林 千絵 しおさい日記 展/ ワイアートギャラリー(大阪)
2023 個展 もりとうみと 林千絵 水彩画展/ ワイアートギャラリー(大阪)
2024 個展 ひとつの木 /ギャラリーHANA下北沢
個展 木口木版による 林千絵の小さな文学館/ ワイアートギャラリー(大阪)